あなたに出会えて....






「……は?家来…?」




「………ふざけんなよっ!俺等は同志じゃねえのかよ!!!!」




試衛館から同志として近藤を募りここまで来たが今の近藤の発言は永倉や原田の怒りの頂点を余裕で越すものだった。





「俺等は…同志としてあんたを募って来たんだ。家来になるためじゃねえ。近藤さん、俺達はもうあんたに着いていけねえ」





「今まで世話になったなぁ……」








「お前等…」







すると今まで近藤の横で黙って座っていた土方が口を開いた。





「お前等は……甲陽鎮撫隊を離脱するっつうことだな?」





「あぁ」




「ふんっ。構わん。行きたい者は行け。法度が
廃止されていて良かったな」





「…………………」





「土方さん、あんたにも世話になったな」




「新たな世が開けたら……その時はまた会おうな…」





「…おう」





そう言って2人は甲陽鎮撫隊を出て行った。





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