あなたに出会えて....
私は総司から脇差を受け取ると昔より細くなってしまった腕で構えた。
男「行くぞおおおおお!」
偉そうな男が声を張り上げると周りにいた男達も「おぉぉぉお!」と無駄に大きな声で襲いかかって来た。
「「ふっ、遅い」」
そして私達はあっという間に片付けるはずだった。
「……っ…ゲホッゲホッゲホッゲホッ…ゲホッゲホッゲホッゲホッ…カハッカハッゲホッ…」
「総司!!!!!!」
大量の血を吐いた総司はきっともう戦えない。
にも関わらず総司を背後から襲おうとしている長州藩士はすぐ側まで来ていた。
男「これまでだ!死ねえええええええ!!!!」
「ダメえええええええ!!!!」
ザシュッーーーーーー…。
「………………う"ぁ"っ…」
「…………………っぐ…」
男「ふんっ、馬鹿な女だ。その傷なら、お前も沖田も助からねえな」
「…っく……うるっ……さい…!!」
ザシュッ
男「うぐぁ!!!」
完全に油断しきっていた男の首を一瞬で落とした。
「……はっ……はぁ……そうじ……大丈夫…?」
「なん…っ…とか…。なぜ…こんな……ことを…っ…?」
「…総司を…守りたかったから……。でも…、このまま…じゃ…きっと二人とも………。うぅ……っ…ごめんっ……総司……ごめっ……なさい……」
悔しい……。
私は男が刀を振り上げた時、総司を守るために前に出たのに…刀は私の体を突き抜け総司の体まで貫通した。
私は総司を守れなかったーーーーーー……。