あなたに出会えて....






私達のお腹からは赤黒い血が溢れている。




「総司…、三つで……抜くよ…っ…」





「……分かりました…」





「いくよ……、一つ……、二つ……、………三つ!ぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁあ!!!」





「ぐぁぁぁあ…っ…」





刀が抜けると出血する勢いが増し、焼けるような痛みに襲われた。





私の来ていた白い着物も赤黒く染まってしまった。




「……っ……はぁ……そ…っ…じ……」




「……こと……ね……っ…」





私は総司の元へ総司は私の元へ痛む体に鞭を打ち地面を這いつくばっていった。




「…もう……これまでか…っ…」





気づけば長州藩士達は皆息耐えていた。





「…布団…の上で…っ……死なずにすんで………良かった……」




「……本当………だね…。良か…った…よ……本当に……っ……」




私は死への恐怖や痛みに耐えられず嗚咽をこぼしながら涙を流した。






< 400 / 404 >

この作品をシェア

pagetop