あなたに出会えて....
お梅さんと友達になった....というだけで私達は驚かれたがその後も八木邸へ通い、最近ではお梅さんの事は梅ネエ、芹沢さんの事は鴨ニイと呼ぶようになり更にみんなを驚かせたのだった。
今日も八木邸で遊んでいたのだが....
「梅ネエ〜!錦いるー?」
「新見はんやったら縁側に芹沢はんといるよ〜」
「ありがと〜!行ってくるー!」
「私は梅ネエといる!」
そう言い私は錦の元へ、舞姫は梅ネエの元へ向かった。
私は最近、鴨ニイや梅ネエだけでなくヒラメ(平間)や錦によく懐いていた。
錦に悪戯するの大好き!
すっごく楽しんだもん!
あっ、錦発見!
私はコッソリ近づき、錦目掛けてスライディングした。
「てーいっ!」
その衝撃で縁側に座っていた錦は庭へすっ飛んだ。
それを見たヒラメは涙を流しながら笑っていて、鴨ニイはお気に入りの鉄扇子で顔を隠していたが肩が震えていたので笑っていのがバレバレだった。
「またお前か琴音ぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「キャーーーーーー!ヒラメ!助けろ!」
「俺はヒラメじゃねぇ!平間だ!」
「どーでもいいわ!ヒラメ!助けろ!」
「はぁ....」
「おい!溜息付いてねえで助けろよ!」
「たまには自分でなんとかしろ!俺は疲れてんだ!休ませろ!」
「................鴨ニイ!ヒラメが虐める!」
「虐めてねえわ!....ひぃぃぃぃぃ!」
鴨ニイは私を溺愛しているので邪魔者がいればすぐに排除してくれるのだ。
ふんっ。ざまあみろヒラメ!
「「くぉぉとぬぇぇぇ!」」
「キャーーーーーーーーーーー!」
鬼は錦だけでなくヒラメも加わり私達は地獄の鬼ごっこを始めた。
「舞姫っ!今日は帰るよ!梅ネエ明日も来るね!」
「え、ちょっ、琴音!?」
「気おつけて帰んなさい」
梅ネエはそれだけ言い私達に手をふった。
「琴音!今話してたのにぃー!」
「今日は錦だけじゃなくてヒラメも加わって気やがったから逃げられん!ほら走れ!」
文句を垂れる舞姫を引きずりながら屯所を後にした。