あなたに出会えて....
自室に戻ると総司は布団を敷いてすぐに寝てしまった。
私も総司に続いて布団を敷いたものの中々寝付けず縁側へ向かうと先客がいた。
「 舞姫........。」
「あ、琴音....眠れないの?」
「....うん。舞姫は?」
「私もだよ。平助ってばすぐに寝ちゃうんだもん....。」
そう言って頬をプクーっと膨らませる舞姫は可愛かった。
「琴音....はさ........好きな人とかいたり....するのかな?」
「ふえ!?え、いや、まあ、いるっちゃ....いるけど....」
「ふふふ。当ててあげる。総司でしょう?」
「え!?私、そんな分かりやすいかな?ってか舞姫も好きな人いるでしょう?」
「えっ........うん。いるよ....。」
「それって....平助とか........じゃない?」
「え、私もそんな分かりやすかった!?」
「ん〜分かりやすいって言うより何て言うんだろうな?親友の勘って奴?舞姫の事は小さい頃から見てたし、大体の事は分かるよ。」
「私もだよ。何となく琴音は総司の事が好きなんじゃないかなって前々から思ってた。」
「そっか....でもね何か私、総司に嫌われてるのかもしれない....。最近よく避けられたりしてて....さ....。」
「琴音....。でも私もそうかも........。いつもは夜遅くまで平助と色々と話すのに今日なんておやすみも言ってくれないまま寝ちゃったの....。」