あなたに出会えて....







「フッ。頑張れよ。」




土方は琴音の頭をポンポンと優しく叩くと蔵から出て行った。




「頑張る........ね........っ........。」





私は暫く泣くと総司の部屋へ戻った。



「琴音、お帰り。」



「起きてたんだ....。」



「お腹空いているだろうと思って握り飯を作っておきました。」


 
「ふふふ。ありがとう。お腹ペコペコだよ。」




「............これからどうするんですか?」



「........総司に言われてから考えたの。私に出来る事....。」




「答えはでましたか?」



「うん。私が........鴨ニイと....梅ネエを....暗殺するよ。」




「ちゃんと出来ますね?途中で逃げ出す事は出来ませんよ?」



「わかってる........。」





「分かりました。琴音、頑張るんですよ。」




「…うん。」



歳三も総司も頑張れって言うけど、正直頑張りたくない。



大好きな鴨ニイ達を何故殺さなければいけないのか私にはまだ分からない。


 
でも、自分で決めた事は最後までやる。



壬生浪士組の為に、鴨ニイの為に私は頑張らないと。



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