忘れん坊サンタと雪だるま
――あ、ボクたいした事やってないよ! だから、サンタクロースのおじいちゃんを叱らないであげて。


雪だるまは優しい口調で言いました。



――それに北風さんがボクの代わりに鐘を鳴らしてくれたのに、音が鳴らなかったし……


そう呟いては雪だるまはまた下を向きました。


――ボクの想いが足りなかったのかな……? だから鐘鳴らなかったのかな……?



雪だるまは悲しい気持ちでした。
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