忘れん坊サンタと雪だるま
サンタクロースはそう独り言の様に呟きました。


――本当? じゃあ早くそのピーターって子の所に行かなきゃ!


雪だるまはそう急かす様に言いました。


『慌てるでない。その前に、もう一人プレゼントを贈らないと……』

サンタクロースの言葉に雪だるまは首を傾げました。


――えっ?

キョトンとする雪だるまを余所にサンタクロースは白く大きな袋に手を入れました。
< 38 / 46 >

この作品をシェア

pagetop