忘れん坊サンタと雪だるま
そうして、その手を引き抜くと雪だるまの前に差し出しました。


――うわぁっっ!

サンタクロースが差し出したしたのは丸い光の玉でした。


朝日よりもまばゆい輝きに雪だるまは思わず目を閉じました。


『心優しい雪のボウヤよ、これは私からのプレゼントじゃ……自由に歩き回れる丈夫な足、太陽の光を浴びても溶けない身体、何より心安らぐ家族……さぁ、お行き』
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