忘れん坊サンタと雪だるま
『はじめまして……元気な泣き声ね?』

そんな彼に誰かが優しい声で呼び掛けます。


ベットの上に横になり、優しい笑顔を浮かべる女性。ハチミツ色のふわふわの髪をした綺麗な女性です。



「……ヒック……ヒック……」

――なんだろう……? すごく安心する……


不思議とそう思いました。

「ご家族の方どうぞお入り下さい」


中年の女性がそう告げると背の高い男性と小さな男の子が入ってきました。
< 41 / 46 >

この作品をシェア

pagetop