それでも私は恋をする
2人で、近くのオシャレな居酒屋に向かった。元カレと来て、それっきりだったけれど、美味しかったのは覚えていた。



「お疲れ様」



2人で乾杯。飲めない私は、烏龍茶で。



「好きなの、注文して」


「あ、私…好き嫌いないんで、何でもいいです」


「そう?じゃあ、適当に注文するね」



十和田さんが、メニューを見ながら美味しそうなものをアレコレチョイスした。



「黒石さんって、何年入社?」



「2007年です」



「あ、オレと同期!」



同期?
こんな人、知らん…。



「今、同期にこんなヤツいない…って思ったでしょ?」



うっ…。見透かされていて、思わず顔を赤らめた。



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