それでも私は恋をする
「いつの間に、十和田さんと仲良くなったん?」


いきなりそんな質問をされて…お冷やを吹き出しそうになった。



「隣の席やし…」



「それだけ?そのわりには2人でしゃべってんのをよく見かけるけど」



「…一緒に飲みに行ってから…私がちょっと心を開いて…」



「まさか…と思うけど、ブラウスのボタンまで」


「開いてないって!」



そこは、慌てて否定。まだお昼ですよ!!



「ふぅ~ん。素子ちゃんの心を開くやなんて…。十和田さんなかなかヤルねぇ…」



「どっ…どういう意味!?」



「だって、支店の同期3人の中で私にしか心を開いてない素子ちゃんが」


「同期って言うても、あと2人は男子やから」



「十和田さんかって、男子やん?」



「そやけど…」



しどろもどろ。



「ははぁ~ん!さては、素子ちゃん!」



三沢さんがフォークを私の鼻先に指し、



「恋、したんかい?」



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