それでも私は恋をする
会議は、私たちが帰り支度を始めたころに終わった。



「お疲れ様でした」



平川さんは、デートらしく、時計を見ながら慌てて帰っていった。私も帰ろう…。



「お疲れ様。オレ、明日休むから、よろしくね」


十和田さんが後ろから、私の肩をポンと叩いた。


「はい!お疲れ様です」


笑顔で振り向くと、隣に弘前さんの姿が…。



「あっ!弘前さん、お土産ごちそうさまでした」


「いいえ」



そう言って微笑む弘前さんは、女子から見ても魅力に溢れる人だと思った。私が男子だったら、好きになっちゃいそう。



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