それでも私は恋をする
「弘前さんが会議終わりに『十和田さんと結婚します』って言わんかったら…素子ちゃん、確実に餌食にされてたな…」



まわりは楽しくお酒を飲んでいる中で、3人は凍りついていた…。



十和田さん…私の誘いにのらなかったのは、弘前さんが『結婚宣言』したから…か。



『結婚宣言』がなければ私…。



「ホンマ、被害がなくて良かったな」



いや、心はズタズタですよ、上北さん…。



「オレ…」



俯く私に、上北さんは、小さな小さな声で、呟いた。



「黒石さんみたいな大人しい子が…好きやから」


えっ!?
ガバッと顔をあげて、上北さんに視線を送った。


その色黒な顔が、ほんのり赤く色付いて見えた。


当分、恋なんかできないと思っていたのに…。



わずか数分後、撤回。



胸の奥がキュンとしています。



(おしまい)



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