大好きな彼女
凛花 side
放課後。
あたしは教室を出て、平田くんがいる
生徒会室へと向かった。
「失礼しまーす」と言いながら静かにドアを開け、
生徒会室へ入った。
そこに、平田くんの姿があった。
「おっす・・・」
いつも通りの笑顔であたしに挨拶
してくれた。
そして、あたしは昼休みに平田くんから教えてもらった
仕事の内容をこなしていく。
言われた通りに・・・
「初めてにしては手つきがいいね!」
「そう、かなぁ?」
平田くんの顔をみると笑顔だった。
その笑顔はものすごく綺麗で見惚れてしまった。
「な、何?」
「う、ううん、何も・・・」
蓮みたいにクシャッと笑う笑顔がすごく好き。
綺麗な平田くんの笑顔は・・・好きというよりも・・・
羨ましい?って言葉が一番近いかな?
そういう意味で見とれていた。
決して、好きとか、そういうものではない。
「できたよ、平田くん!」
「あぁ・・・・」
平田くんはあたしが印刷した一枚一枚丁寧に
チェックしてくれた。
「完璧だなっ」
あたしに再び綺麗な笑顔を向ける・・・。
「きれーな笑顔だね!平田くん。羨ましいよ・・・
あたしなんかブサイクだよ?」
「そんなことないし・・・男に綺麗っていう女の子は
変だよ・・・」