大好きな彼女
蓮 side
仲良さそうな平田と凛花を見守ることしかできない
俺がいた。
「おい、蓮。帰って行ったぞ」
「どーすんの?」
俺は優雅の質問に答えなかった。
「聞いてんのかよ・・・蓮ー」
俺は平田に奪われた感が半端なくある。
しかも、手首まで掴まれていたし・・・・。
俺は、周りが見えないほどひどく落ち込んだ。
「なぁ、優雅。俺はどうしたらいい?」
「んーーー、なんだろうね・・・」
俺は、優雅の質問を答えなかったのに
優雅は俺の質問に答えようとしてくれている。
すげぇ優しい奴だと実感させられる。改めて・・・
「優雅はいいやつだな・・・
俺とは違ってさ」
「蓮もいいやつだって・・・だって
そこまで嫉妬してんだったら
すげぇ好きだってことじゃん!」
「・・・まぁな」
俺は苦笑いした。
今は笑える状況じゃないから。