大好きな彼女

〜♪〜♪〜♪

しばらくすると、更新する
曲が流れ始めた。

先生の笛の合図でみんなが一斉に
足踏みし始めた。

クラスごとに2列になり、整列した状態でグランドの決められた位置へと
行進しながら行く。

全校生徒が指定の位置に着くと
音楽が止まり、開会式が進められて
いく。

こんな暑い中、先生の長々とした
話が始められて行く。

〜*〜*〜*〜*

開会式が終わり、退場していくと・・・

前には凛花がいた。

俺は、方を軽く叩き凛花に声を
かける。

「凛花。ちょっといい?」

俺は、そう言って靴箱の前に座った。

さっき、平田と話していた内容を
凛花にも丁寧に説明していった。

「あのさ、生徒会の仕事、辞めさせた
んだ・・・」

「えっ?・・・何で?」

驚いたような、どこか悲しいような
表情をする凛花。

「平田と楽しそうにしている凛花を
見るのが辛くて・・・
一緒に帰ってるとこ見た時、
すげぇ苦しかった」

「・・・ありがとう。
妬いてくれてたんでしょ?
嬉しいよ」

凛花は笑顔を見せた。

「続けたかった?生徒会・・・」

「ううん」

凛花は首を横にブンブン振る。

「思ったより暇だったし・・・」

「そっか・・・
んじゃ、戻るか」

「うん」

俺らは、テントへと向かった。
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