大好きな彼女
最後の障害物は網をくぐるだ。
優雅は必死に網をくぐり抜ける。
しゃがんでいた体を立たせ、
ゴールテープまで走って行った。
その結果、見事一位だった。
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
全員が終わり、退場して行く優雅。
俺は、退場門で待ち伏せした。
「優雅ーーーーー、お疲れ様」
俺は、優雅の肩を組んだ。
「おう、サンキュ」
「優雅、かっこいかったぜ?」
「まじ?・・・ってか、それ、結衣
に言って欲しかった」
少し落ち込む優雅。
でも、俺がこんなことをいうのは
珍しくて・・・・
一瞬嬉しそうな表情を見せたことを
見逃さなかった。
「やっぱ、今の蓮は蓮じゃないなっ」
優雅が笑顔で言う。
「そうかもしんないなっ!」
俺らは笑いあった。