大好きな彼女
一年のアンカーがゴールした。
俺らのアンカーはこの中で一番早い
凛花だ。
その前が俺。
トップは堀内だ。
堀内は、白線に並ぶ。
ー パンッ
ピストルの音がグランド全体を
響かした。
その音と同時にスタートした堀内。
今のところトップに立った。
次は、堀内が握りしめていたバトンを
優雅が受け取った。
優雅はそのバトンを強く握りしめ、
スピードをあげて走る。
差はだいぶ広がる。
縮まることがなく俺は、優雅から
バトンをもらった。
右手で受け取り、走りながら左手に
持ち変える。
スピードを徐々にあげて走る。
それは、凛花を安心して走らせる
っていうのもあるけど、
優勝したいからっていうのもある。
そんなことを考えながらも
差を広げ、走って、無事凛花に
バトンを渡すことができた。
「頑張れ」と言う気持ちを込めて・・・