大好きな彼女
俺が渡したバトンをしっかり
握りしめ、走って行く凛花。
凛花はすげぇ速くてさすが
元陸上部って感じだった。
俺が開いた差よりも遥かに開かれ
ていた。
そのまま、凛花は余裕でゴールテープ
を切った。
凛花は俺の方に抱きついてきた。
すげぇ息きれている。
そりゃ、一生懸命走ったしな。
「凛花、お疲れ様!」
「へへっ、ありがとー。
蓮のおかげで一位取ったよー」
「俺じゃなくて「ううん、蓮と
みんなのおかげ」
俺は、凛花の頭を優しく撫でた。
三年もリレーがいつの間にか
終わっていたみたいだ。
整列し、退場して一旦テントに
戻る。
そして、閉会式が始まるから
テントから出てゾロゾロと整列
し始めた。