大好きな彼女
*お泊まり*


俺たちは、近くのスーパーまで
手をつないだ状態で歩いて
行った。


どうやら、俺の家の冷蔵庫の中は
すっからかんで、何もないって
わけじゃないけど・・・


ほとんど食材がはいっていなかった
みたいだ。

俺の母はそんな忠実に買い物
する人じゃなかったし・・・


「凛花ー、何作ってくれんの?」


「何がいい?蓮の好きなもので
いいよ?」


えっ?・・・

んー、そーだなぁー。



俺は、好き嫌いはあまりない。
苦いものは少し苦手なだけで・・・


例えば、ピーマンとか?
食べれなくはないけど・・・

でも、凛花が作ってくれるのなら
大歓迎だけど。


「じゃぁ・・・ビーフシチュー
にしよ?
凛花ビーフシチューは疲れが
とれるから」


「よしっ!じゃぁ、決定だね?」


「おう」


あたしは、野菜コーナに行って
じゃがいも、人参、ブロッコリー、
玉ねぎをカゴの中に入れた。


すると、さっきまで手に
ズシッときていた重みが一気に
なくなった。


と思ったら、蓮が持っていた。


「え・・・っ・・・」


「何?持っちゃいけない?」


「い、いや。ありがとう」






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