大好きな彼女
俺は片手に買い物袋2つ持ち、
もう片方は凛花と手を繋いでいる。
「なぁ、凛花。もっとさぁ、
甘えて?俺に・・・最近甘えなくなっ
て寂しいよ・・・」
「えっ?・・・そうしているつもり
何だけど・・・」
「前と比べたら、甘える回数が
少ない。
減ってるよ?俺、不安になんじゃん」
「わかった!」
ほんとかよ・・・。
俺は、何と無く凛花を疑った。
俺の家につき、凛花がドアを開けてくれた。
「お、サンキュ」
手を離し、家の中に入る。
「凛花、黙って入ってきて?」
「えっ?あ、うん」
のそのそと入ってきた。
これは、「失礼しまーす」とかを
言わせない作戦だ。
凛花は俺の言われた通り、
黙って入ってきた。
「別に不某侵入になるわけじゃ
ないんだからさっ」
「そうだねー」
笑顔でそう言った。
復路を持ってキッチンに行き、
凛花が片付けて行く。