大好きな彼女


凛花は背伸びをして、
俺にそっとキスをしてくれた。


口を離したあと、凛花は
赤い顔を隠すかのように
うつむいていた。


「蓮、あと、もう一個甘えていい?」


「凛花の甘えなら大歓迎!」


「じゃぁ、ぎゅーして?」


えっ?
凛花のくちから発した言葉は
すげぇ衝撃を受けた。

おかげで調子が狂う。


それは、凛花のせいだ。



俺は、凛花を力強く思い切り
抱きしめた。

「蓮。あったかい」


「やべぇ・・・」


「へ?何が?何がやばいの?」


やっぱ凛花は無自覚だ。
無自覚すぎて、困る。

「今日の凛花はほんとまじやべぇ!」


「えっ?あたし何かした?」


「・・・・・・・無自覚」


今日、心臓が保てそうにない。


「凛花」

俺が名前を呼ぶと、少し体を離し、
顔を凛花の方へ近づけて

口を塞いだ。


口を離したあと、俺は凛花を
見つめた。

すると、一気に頬を綺麗なピンク色
に染める凛花。


「可愛い、凛花」

「可愛くないー///」

「ほんと無自覚ー」

時間をみると、6:00を過ぎていた。










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