大好きな彼女


「今からご飯作るから
テレビとか見て待ってて!」

「えー、ヤダ。凛花を後ろから
ぎゅーして見とく!」


「えぇー。しょうがないなぁ」


えっ?・・・・
いや。驚きたいのはこっち
何だけど・・・.。


凛花はじゃがいもと人参と
たまねぎを取り出して、慣れた手つき
で綺麗に切っていく。


それをぎゅーっとしながら後ろから
見ていた。


凛花は少しやりにくそうだけど、
俺はそんなの気にしない。


「耳にキスしていい?」


「えぇーー!!!耳に???」


声がでかいよ・・・。

「んー。もー、自由にしてください」

よっしゃー、っと心の中で
ガッツポーズをした。

そして、耳に覆いかぶさっている
髪の毛を掛けて、ちゅっと
キスをした。

それでも、凛花は手を止めず、
料理に集中していた。
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