大好きな彼女


俺は凛花の手首を掴んで
部屋へと入れた。


やっと凛花に触れる。


「蓮・・・一個聞いていい?」


「じゃぁ、そこ座って」


「うん」


俺は机を挟むようにして
向かい合って座った。


「聞きたいことって何?」


「えっ・・・と・・・その・・・
蓮ってあんまり、その・・・


シたがらないなぁーって・・・」


「・・・・」


凛花が顔を赤くしながら、
そう言った。


俺からしたら、ありえない
言葉が凛花の口から出てきた。


「あ、ごめん。今のは忘れて」


「いやだ。

シたいって思うことはあるよ?
でも、心の準備ってやつが
必要じゃん?」


凛花はコクリと頷く。


「だから、俺はそれまで待つ。
ずっと待つ」

本当は今からでもシたいよ?


でも、凛花が怯えている顔を
見たくないから俺は


心の準備ができるまで待つと
決めた。


「じゃぁ、今、あたしが
『準備できた』って言ったら

シちゃうの?///」


「んー、まーそうなるなっ」


また赤くなった。


「じゃぁ・・・準備・・・
で・・・でき、たよ?

心の準、備・・・////」


「・・・えっ?本当に?」


凛花はコクリとゆっくり縦に首を
振る。


「もう止められないかもしれない
よ?」

「うん・・・いいよ?」



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