大好きな彼女




「恥ずかしいから離して」


「あともう少しでけ許して?」


「少しだからね?」


俺は、少しだけだけど、抱きしめることを

・・・許してもらった。


「はい、終了」


俺は素直に言うことを聞いた。


「行こ?」


凛花は俺の手を取って握り、
歩きだした。


「凛花から手をつないできたの、
 はじめてかもなっ」


「あはは、そうだっけ?」


「うん」


今年は何か、凛花からの初が多い。


キスをされたのも今年初。

手をつながれたのも今年初・・・


何か、今年は幸せだ。


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