大好きな彼女
「俺が何とかして説得するから
安心して!なっ?」
「うん!」
教室に入り、自分の席につく。
「おぅ、蓮ー!今日、早くねぇか?
教室に戻ってくるの・・・」
「別にー・・・」
いつも通り、優雅には冷たい
態度をととる。
いちいち、めんどくさい・・・
「なんかあったのか?」
「は?別にー・・・」
何もない。
何もないけど、ほっといて
ほしい。
俺に話しかけないでほしい・・・
1人でいるのは嫌いじゃない。
っていうより、好き?
だから、1人にさせてほしい・・・
「蓮、いつも通り以上に冷たい」
「そんなことねーよ」
はぁー。
凛花の親に言いに行くのは
すげぇ緊張して何もする気が
起きない。
「倉本に聞いてこよー!何があった
のか ー!」
「ちょ、・・・凛花とはしゃべんな」
俺は必死に優雅の足を止めた。
凛花と喋られると困る。