大好きな彼女
凛花がそっと俺から離れた。
「はい、どうぞ」
俺は凛花にオムライスを渡す。
「ありがとう・・・すごく綺麗に
できてるね」
「そりゃどーも」
スプーンを手に取って、椅子に
座った。
「「いただきまーす」」
手を合わせてそういうと、
凛花は俺が作ったオムライスを
口の中にパクリと入れた。
すると・・・
「美味しいよ、蓮!」
「そりゃ、良かった」
嬉しそうに笑う凛花。
それを見て俺も口が緩む。
食べ終わると、凛花が片付けを
してくれているみたいだ。
「いいよ、俺やるから」
「でも、作ってくれたからその
お礼に・・・」
「お礼は凛花がいい。だから
俺がやるよ」
そう言うと凛花がぼーっと
していた。
その表情はどこか驚いているようにも
かんじられた。
「凛花ーーー、起きてますか?」
俺は凛花の目の前で手を上下に
動かした。
「起きてるよー。蓮の言ったことに
驚いていただけー!あと、
言っている意味がわからないし」
なんでわからないかなぁー?
いちいち言うの、照れるじゃん・・・///
「だーかーらー、ご褒美に凛花
を頂戴ってことー///」
ほんと、まじ照れるんだけどー。
「なんで、そんな赤くなってんのー?
可愛いーね、蓮」
いつもならツンツンつついてくるのに
今は洗い物をしているから無理っぽい。
「早く終わらせてねー」
「・・・うん」
俺がそういうと凛花はせっせと洗い物を
済ませていく。