大好きな彼女
凛花がうつむきながら悲しそうに
話す。
「なんか、寂しいし、蓮とずっと一緒に
いたい。
放課後だけじゃ足りないよ・・・」
誰もいない静かな公園で俺はそっと
凛花を抱きしめた。
「サンキュ。そんなこと思ってくれて!
俺、正直嬉しい!
ほんとまじありがとう」
可愛いこと言い過ぎなんだよなー、凛花は・・・
今でも襲いそうだった。
理性を抑えるのに必死で・・・
抑え切れるのかどうか、正直不安だった。
「よしっ!そろそろ帰るか・・・」
凛花から体を離して、立ち上がった。
すっかりあたりが暗くなった。
あまりどこにも行けなかったけど・・・
凛花からの嬉しい言葉をもらえたから
すげぇ嬉しかった。
「帰ろう?・・・いやだけど・・・」
ほら・・・また可愛いこと言うじゃん・・・
俺は、凛花の小さい手をぎゅっと握って
家まで送った。