大好きな彼女
いや、結衣だけじゃなく・・・
蓮や優雅も来ていた。
きっと結衣が呼んできたんだと
思う。
「やっぱりねー。凛花がこうなること
だいたい予想してた。
ずっと不安だった」
蓮があたしにそう優しく声をかける。
・・・あたし、そんなに心配されてた
んだ。
「ごめん・・・」
正直、こんなあたしを心配してくれて
嬉しい。
こんな時にそう思うのは・・・
おかしいと思うんだけど。
蓮は険しくて怖い目でチャラい人達を
睨みつけた。
「二度と近づくな」
と蓮が言うと逃げて行った。
す、すごく怖かった。
蓮の顔・・・
初めて見た。
そんな顔を思い出し、自然と
口が緩む。
「なに?」
「べーつにー!」
「ってか、まじ心配したじゃん」
「ごめんね?」
でも、蓮が来てくれて嬉しかった。
来てくれなかったらあたし、どう
なってたんだろー?
「堀内が知らせに来てくれたんだ」