大好きな彼女



「凛花、そんな格好して抱きつかれると
理性ぶっ飛びそうなんだけど・・・」


「いーのっ!」


あたしがただそうしていたいだけ。



この大きくて広いこの背中は
心地がいい。


たまらなく落ち着く。



「凛花ー!そろそろ離して?
限界だから」


あたしは仕方なく蓮の腰に回していた
手を離した。



「そろそろ行くか」


そう言ってあたしの手を取り、
3階まで上がる。




ふと、時計を見ると・・・・
11時半を指していた。


あと、30分経つと交代の時間だ。





蓮が下のチラシ配りの仕事ではなく、
ここの店の中でできる仕事に変更して
欲しい、と頼んで・・・


今、蓮と一緒にウェイターの
仕事をしている。



すっごく大変な30分間だった。



交代の時間が来た。



「蓮ー!お昼食べよ?」


「あぁ」



あたしたちは着替えを済まし、
店は後の人たちに任せた。


ほんと疲れたー。



午前中だけでもいろいろ事件が
起きたし・・・・














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