大好きな彼女
「凛花ぁ。俺、そろそろほんと
やばいよ?理性が・・・」
「なんで?・・・」
ほんと鈍感。
なんでわかんねぇんだよ・・・
凛花からあんなこと言われるなんて
思っても見なかった。
「凛花が可愛いこと言うからー」
俺の体に顔をうずめる凛花。
たぶん、照れてるんだろう・・・
なんか嬉しいし、何より可愛い!
どんな姿の凛花も全部可愛い!
他の男のやつが近づきたいっていう
気持ちはよくわかる。
だって可愛いし、頭もいいし
内面もすげぇ可愛いから。
でも、やっぱ凛花は俺のもん。
ずっと、何年経っても、何十年経っても
俺の隣にいる人は凛花がいい!
凛花じゃないと嫌だ。
そんな気持ちがふいに頭の中で
巡っている。
これは俺の我が侭なんだけど・・・
ー ヒュー・・・ ドーーーーン
「あっ!蓮!見てー、キレーだよ」
夜空に大きく輝く花火。
この学校、恒例の後夜祭イベント。
花火大会!
この花火を見ると、幸せになれるという
言い伝えがあるんだって。
耳にしたことがあるけど・・・・
俺は、自分の力で幸せを掴みたい。
「蓮ー!見てた?今のー。蝶々型の
花火が打ち上げられてたよ!」
凛花は目をキラキラ輝かせながら
俺に伝えてくた。
ある意味、本当かも知れない。
この学校の言い伝えが・・・・
凛花を見てれば自然とそう思える。
だって幸せそうな顔空いてるもん。
この花火を見ていると、なんか
夏祭りのことを思い出す。