大好きな彼女



今、夏祭りの花火大会のことを
思い出すと、にやけが止まらなくなりそうだ。



俺が名前を呼ぶと凛花は夏祭りの
花火大会の時のように


振り向いてくれますか?



俺、多分だけど花火に嫉妬してる。


なんか恥ずかしいけど・・・
花火に嫉妬するなんて。


どうかしてるよなっ。



でも、それほど好きだよ?
凛花。



花火に夢中なっている凛花を必死に
振り向かせようと、名前を呼んだ。


ー「凛花」


すると、振り向いてくれた。



やっと俺の方を見てくれた。




「凛花・・・好きだよ?だから
俺だけを見ていて欲しい。

信じて欲しい。
俺の隣は凛花がいい」



凛花はコクリと頷きながら俺の
夢みたいなものを聞いてくれた。



「凛花・・・大好きだよ?」


そう言って唇を重ねた。


4階の上にある屋上で。

夜空に浮かぶ大きな花火に
包まれながら・・・・





俺の大切な一生の宝物。
ー それは凛花。



ただ一つだけ。


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