大好きな彼女




「凛花って、夢とかあんの?」



「夢?・・・んー・・・」



俺は今はまだ全然ない。
夢というものが・・・


凛花はありそうな気がするけど・・・


俺はある意味、あるっちゃある。



歳を取っても、凛花の隣にいること!
常に。

それが俺の夢。ある意味ね!・・・



「あたし、ある弁護士の人に憧れてて。
そんな人になりたいなぁー、って。

だから、あたし弁護士目指してる!」


初めて聞いた凛花の夢。


それは俺にとっての夢でもある。
だから必死に応援したい!

そんな気持ちが自然と芽生える。



たとえ進む道が違っていても俺らは
必ず何処かでまたう一緒になる。



俺はそう信じ続ける。



最近あった出来事とか、学校とか
の話をしていると、食べ終わった。



ゴミを全部捨てて、フードコートから
出た。



「あたし、行きたい服屋さんあるから
行こ?」




「りょーかい!」



凛花の手を握り、なぜだか凛花が俺を
引っ張っているように思えるのは
気のせい?




普通逆では・・・って、ちょっと
彼氏としては恥ずかしい。



しばらくフードコートと逆の方向を
歩いてやっとついた。



「ここだよー!すごく可愛くない?
この店!あたしのお気に入り
なんだぁ!」



「へぇーーー!なんか凛花って感じ
の店」



ここはカジュアル系の服かな?


なんかすげぇおしゃれ?









< 241 / 270 >

この作品をシェア

pagetop