大好きな彼女



えっ?・・・
あぁー。凛花を離しちゃったら・・・



「ちょっ、待って!凛花」



俺はそう言って凛花の手首を掴んで
引き止めた。



「やっぱ、ここにいて?」



「うん」




やっぱ、すぐに不安になる。


凛花が誰かに取られるんじゃないかって
・・・



だから俺から離れて欲しくないと
思ってしまう。


独占欲がすげぇ強いんだと思う。



最前列になり、店員の前に立ち、
メニューを言っていく。



凛花の分まで言い終わり、出来上がる
まで待っていた。


番号札5番を持って。



「番号札5番でお待ちのお客様ー」



呼ばれて、店員の前に再び立ち、
おぼんを受け取った。




「あっ!あそこ空いてるよ?席!」



席を探していると凛花が窓側の席を
指差した。



「サンキュ」



凛花が見つけた窓側の席に座った。



ハンバーガーの包み紙をめくり、少し
だけ食べる。



すると、凛花が口を開いた。



「蓮は進路どうするの?夢とか
ある?」



「俺?俺はー・・・・」



なんだろう?
あまり考えたことがない。



将来のこととか・・・
今は凛花のことで頭いっぱいで。




周りのことなんか何も考えては
いない。




「今のところねぇなっ!凛花は?」



「あたしね?憧れている人がいて、
その人は弁護士やってるんだー。

だから、あたしも弁護士目指そう
かなぁ?、って」




マイペースな凛花が夢を持っているとか
意外すぎ!


しかも、俺よりも先に?




弁護士かー・・・


俺にとっては夢のまた夢。


凛花は学年トップ5以内だから、
絶対通ると思う!


俺はだいぶ下だから・・・・

絶対無理。











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