大好きな彼女



「でも・・・学力的にちょっと不安」




それでも不安になんの?


弁護士には十分な成績じゃ・・・
ないの?


まだ必要?学力が?・・・



「やっぱ学年トップの平田くんを
抜かさないとね?」



そう言って笑う凛花。
そんな顔を見て、俺は苦笑いしか
できない。



だって、今の成績で十分じゃん!


あと、なんで?
なんで平田の名前を出す?


俺は下を向いてハンバーガーに
目を移す。



すげぇ冷めてる。




そんな冷めてるハンバーガーを
手にし、食べる。



「冷めてるね?・・・」


ハンバーガーを食べている凛花が
そう笑顔で言った。


「そうだね」



俺があんなことを思ったからか、
空気が重く感じる。


たぶん、俺だけか・・・・



「蓮。元気ない?」




「全然!そんなことねーよ?」




「そっか」


そんなことなくはねー。


でも、そう言わないと・・・
久々のデートが、台無しになる。


凛花との距離が遠くなる。
それが嫌で俺は嘘をつくしか・・・



ってか、ただ学年トップの人の名前が
出てきただけじゃん。




ほんと、俺かなりの重症だな。
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