大好きな彼女
ー キ―ンコーンカーンコ―ン
「授業戻ろう?あたしは授業が勝負だからね!
あと、蓮に教えてあげられなく
なっちゃうし・・・」
「あー、はいはい」
凛花はまた、俺の腕を掴み、教室まで
連れて行こうとする。
「蓮ってやっぱ、男の子だね!顔はあんなに
可愛いのに・・・手首、意外としっかりしてるよね」
「そうか?ま、凛花もすげぇ細い腕してるけど?
女って感じ」
「へへーっ、だって女だもん」
ってか、凛花は細すぎてちょっと触れただけでも
折れるんじゃねぇか、っていつもヒヤヒヤしてる。
「次の授業って何?凛花ー」
「んーとね、英語だっけ?」
「だりぃー」
俺らは教室まで一緒に向かった。
周りのみんなには、ニヤニヤされたり、
気色悪いんだけど・・・俺は気にしない。
でも、凛花はこういうの、結構気にする
タイプみたい・・・だな。
顔を見てるとそんな気がする。
「大丈夫だって・・・俺が全部悪いんだし
気にすることねぇよ」
俺は必死にフォローする。