大好きな彼女

 目的の駅にやっと着いた。

 まぁ、電車の中ではほとんど無言。
 恥ずかしいし・・・。

 電車から降りると、凛花が手を伸ばし
 俺の手を握ってきた?

 凛花から握るのはほんとめったにないこと。

 今までで一度もなかった。

 「りん・・・か?・・・」

 「前まで、蓮から手、繋いでくれてたでしょ?
  だから、今度はあたしからしようと思って・・・」

 笑顔で言う凛花の顔を見て、真っ赤になるのを
 押さえられなかった俺は、そっぽ向いた。

 今日は、一段と綺麗で可愛く見える。

 「凛花、可愛いね」

 「~っ///」

 「ふはっ、顔赤い」

 「蓮もさっき、横向いてるとき赤かったよ!
  隠してるつもりだったでしょ?見えてるよ」

 凛花は意地悪そうな笑顔でそう言った。
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