大好きな彼女

 「それは・・・・・・」

 「ふはっ、やっぱ凛花ツボるわ」

 俺は爆笑する。
 
 「なに?、って聞かれたら答えられないよ―。 
  蓮って意地悪だね」

 ほっぺたを膨らまし拗ねる凛花。
 ほんと、すげぇ可愛い・・・・。
 つい見惚れてしまう。

 俺らは、お互い好きなホラー映画を見る。
 カップルだったら、恋愛がオススメらしいけど・・・
 凛花のビビる顔が見たくて、ホラーにした。

 チケットを渡し、席に着く。

 「ここら辺だ・・・」

 「結構、見やすい席取っといたから」

 「ありがとう」

 俺は、以前からこの映画の席を取っていた。

 おかげで混んでいるにもかかわらず、座れる。
< 33 / 270 >

この作品をシェア

pagetop