大好きな彼女

 夏祭りが始まる少し前・・・

 俺は、凛花の家の前で10分くらい待たされている。

 たぶん、浴衣の準備か、何かだとおもうけど・・・
 絶対可愛いでしょ。

 浴衣姿の凛花を想像すると、襲ってしまいそうだ。
 そんな気持ちを抑えるのにまた、必死になると思う。

 触れたいなら、キスとか抱きしめるくらいだなっ。
 それ以上行くと、理性が飛び出しそうになる
 かもしれないから。

 凛花の家のドアが開いた。

 「蓮ーーー、お待たせ!」

 「おせぇよ」

 「ごめんごめん。ちょっと急いでたつもり
  なんだけど・・・」

 「んじゃ、行くか」

 「うん!」

 やっぱ俺の思った通り、凛花は浴衣を着て
 家から出てきた。

 どう触れたらいいのかわからず、手を
 繋がずにいた。

 凛花はただ、俺の後ろをついて来ている
 だけだった。

 ・・・何も言わないのか?手を
 繋がなくても・・・。

 俺は少し不安になった。




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