大好きな彼女

付き合うきっかけになったのは、
高校1年2学期初の席替えだった。

 隣になったのが「倉本 凛花」だった。

 「蓮君だよね?よろしく」

 「あぁ、よろしく」

 最初、会話を切り出したのは凛花だった。

 「ねぇ、蓮君。英語のプリントやった?」

 「あぁ、やった」

 「ほんと?じゃぁ、見せて?」

 「えっ?あぁ・・・」

 「ありがと」

 わがままで結構めんどくさがり。
 宿題なんてやってくる日何か全然なかった。

 「あ、蓮君?ここ違うね・・・」

 「えっ?・・・・」

 「ここは・・・」

 こいつ・・・マイペースなくせに
 頭がいい。俺と違って・・・。

 これが俺らの出会い。
 
 俺はすげぇめんどくさそうなやつのどこを
 好きになったかと言うと・・・

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