大好きな彼女

「何作ってくれんの?・・・」

「何がいい?」

俺は、考えた。
今、何を食べたいのかを・・・。

ん〜・・・・凛花が作ったものは全て
上手いんだよなぁ。

「そんな考え込まないでよ。じゃぁ・・・・
シチューでいい?」

「あ、うん。全然いい」

「今、作るから、下降りるね?」

「俺も、作る凛花を見とくねっ」

俺らは、下へ降りて凛花は作る準備をする。
その姿を見つめているだけの俺。

「蓮?お鍋ってどこ?」

「鍋は・・・この棚の中」

ちょっと高い位置にあるから、取れるか?
必死に背伸びをして鍋を掴もうとする凛花。

俺は、そんな凛花を見て、「ふふっ」と笑う。

「な、なに笑ってるの?」

「いやぁ・・・俺に頼めばいいのに必死に
取ろうとしてるから」

「・・・だって、頼みにくいし・・・・『チビ』とか、
言われたくないから」

「そんなこと言わねぇし・・・鍋、取ってやるよ」

俺は、鍋を掴み、凛花に渡した。

「あ、ありがと。やっぱ、背高いね?蓮って・・・・」
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