大好きな彼女
「凛花、今からどこ行くか知ってるか?」
「あぁー・・・たぶんだけど・・・空き部屋なんじゃ
ないかなぁ?」
「空き部屋・・?」
「うん、空き部屋」
「そっか、ありがとな」
俺は、急いで、空き部屋に行く。
ここの教室からは少し遠くて、少しは知るだけでも、
息が切れる。
空き部屋に着いた。
俺は深呼吸をして、ドアをたたき「失礼しまーす」
と言って入った。
「凛花?・・・いる?」
「れ、れ、ん?」
凛花の声だ・・・・。
真っ暗でよくわからないけど、ここに
凛花がいることには変わりはない。
電気をつけると、凛花が座っていた。
俺は凛花のとなりにしゃがみこんだ。
「凛花・・・悪かった・・・」
「あたしこそ、ごめんね?勝手に引き受けて・・・」
「俺、実は・・・平田にヤキモチ妬いてた。
あんな楽しそうに凛花と話していたから・・・
だから、一人で勝手にイライラして、凛花に
あたっちゃった・・・」