大好きな彼女

体育祭の練習


 凛花を迎えに行き、準備に時間がかかったのか
 家から出てくるのが遅く、だいぶと待たされた。

 一緒に学校に向かい、練習している皆の姿が
 目に見えた。

 俺らは、体操服に着替えてグラウンドに出る。

 「蓮ーっ、おはよ」

 「おはよー」

 「倉本と仲直りできたんだな」

 「なんとかなっ」

 「しかも、昨日授業サボってたしな」

 「ほっとけよ」

 優雅が笑顔でそんな事を聞いてくる。
 ・・・・ムカつく。
 あぁ、頼りになると思えばこうなる。

 「おーーーい、お前ら、このトラックを5周だ」

 は?・・・5周?
 意味わかんねぇーよ・・・
 多すぎねぇ―か?5周って、いくらなんでも・・・。

 「なぁ、蓮、トラック5周って結構あるよなぁ?」

 「あぁ・・・結構あるよなぁ?」

 「ま、走るか・・・」

 「だなっ」

 俺は、優雅と一緒に走る。
 このあと、バトンを渡す練習をしたり、
 スタートダッシュの練習をしたりした。
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