大好きな彼女

 午前中の授業はすべて、爆睡して、
 ノートを一つも写していない・・・。

 放課後の練習が終わったら、凛花の家に行って
 ノート、写させてもらおーっと・・・


 昼休みになり、凛花が俺のところに来た。

 「今日、生徒会の仕事があって、遅くなるんだ。
  すぐ終わらせて行くから、それまで待ってて?」

 「・・・おう、わかった」

 そう言って凛花は教室を出た・・・。

 ・・・あぁ、凛花が平田のところに行ってしまう。
 どう思うと胸がズキッと痛む。

 「なんだ、蓮。生徒会の仕事、まだ続けてんじゃん。
  倉本」

 「あぁ、俺がおっけーしたんだよ」

 「は?なんで?・・・」

 「そりゃー、俺だっていやだよ?凛花が平田のところ
  へ行くの・・・でも、やりたいことやらせてぇー
  じゃん?だから、おっけーした」

 「へぇ~、たまにはいいことすんだね?」

 「たまにってなんだよ、たまにって」

 優雅は「じゃーなっ、由衣が手作りのお弁当作ってきてくれた
 から行くわ」と言って、教室を出て行った。

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