ウィルトニア帝国歴




そしてウィルトニア対ヴェルガの世界を別つ戦争の火蓋が切って落とされた。



その場所こそが、ペリウィンクル平原なのである。



平原を挟んで両軍が睨み合うこと数日、小競り合いはあったが、大規模な全面対決は起こらなかった。



しかしあることをきっかけに、両軍は
全面戦争へと突入した。



その"あること"というのこそ、あのオロドルド大虐殺事件である。



オロドルド大虐殺事件でヴェルガ帝国軍が農村の住民を一人残らず虐殺したことに怒り、ウィルトニア帝国軍は攻撃体制をとった。



もちろんヴェルガ帝国軍も迎撃体制を取り、ついにペリウィンクル平原の戦いが開戦した。



これが帝国歴7年、いまだ梅雨も開けぬ6月の末のことだった。






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