桜唄

…ぎゅっ。


胸がうずく。

私はまた、目を伏せた。







「ねぇ…こっち見てよ」





…えっ。



はっとして、視線をあげた。


その瞬間。





いっきに視界が暗くなって。


気づけば翠の唇が私の唇に重なっていた。





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