桜唄


私もつられて、頬がゆるむ。


「ハンカチ、さんきゅ」

翠が私の手からハンカチをとって女の子の濡れた手足を拭く。


「あ、私絆創膏も持ってるよ」

かばんから携帯用の絆創膏を取り出す。

「まじかよ!ナイスすぎる」

翠が嬉しそうに笑う。 


「今夜の風呂ぜったいしみるぞー頑張れな!」

「うぇえ~やだお風呂っ」

そんなことを言っている翠の横にしゃがんで女の子に絆創膏をはってあげる。
 
 



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