パパは幼なじみ
「うまっ!!うまいじゃん!!」
「そうでしょう?でも、女の子なら当たり前よ?ねぇ、真奈ちゃん?」

勝ち誇ったような顔で、高田は私を見た。
私は朝に作り置きしていた味噌汁を飲んだ。あいつの作ったものなんて食べるかっ!!

「拓人くん、これも食べてみて?自信作なの」
「漬け物か…?」

家から漬けてきたのか、高田は白菜の漬け物を拓人にすすめた。
バカだな…私は少しほくそ笑んだ。拓人は漬け物が苦手だ。そんなことも知らないなんて。


やっぱり私のほうが拓人を分かって…


「愛ちゃん……」


ほらね…


「うまいよ、これ!」


…………え


「すげぇ!初めて漬け物がうまいと思った!!」


自慢げに私を見る高田の顔が憎らしかった。
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