パパは幼なじみ
「真奈の英語力はすごいって言ってたぞ?お前のこと妹みたいに思ってるから、一緒に英語の先生なんてやれたら嬉しいってさ。」
「…それだけ?」
「それだけ。あとは北海道のこととか、俺の仕事の話くらいだからなぁ。」
「結婚…のこととかは?」
「あぁ、そういえば言ってなかったな。言い忘れてた。」


私の頭の中にはハテナが浮かんだ。
“証明しにきた”と言っていた。自分のほうが守られるのにふさわしいってことを。
それなら拓人のことをあきらめてないはず。なのに、どうして本人に確かめない?

あと、徹くんのこと。私が付き合っているって教えたら、拓人は私から離れていくに決まってる。高田にとっては都合のいい情報なのに。なんで教えないの?


高田が何を考えているのかが分からない…


「そうだ、真奈。学校で俺の話、愛ちゃんとしたんだろ?」
「あーうん。面談だって呼ばれてさ、行ったらその話で。私、最初先生のこと分かんなかった。」
「真奈が2歳だもんなぁ。あっちは8歳だし、ギリギリ覚えてるよな。」
「8歳…」
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